「跡は付いとらん」が…金メダルかじり 河村市長が謝罪

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関謙次
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 河村たかし名古屋市長は5日、東京五輪ソフトボールで金メダルを獲得した後藤希友投手(20)の表敬訪問を4日に受けた際に金メダルをかじったことについて、「宝物を汚してしまい、配慮が足りなかった。コロナ禍にも不適切な行為だった」と謝罪した。

 河村氏は会見で、高校時代にバドミントン部だったとした上で「金メダルに強いあこがれがあり、『これが金メダルか』と、とっさにやった」と釈明。「あの時は非常にフレンドリーな感じだった」と述べ、後藤投手を喜ばせたい意図もあったと説明した。

 パワハラセクハラとの指摘には「嫌がらせの認識は全くなかった」と話した。「歯が食い込むようなかみ方はしていない。跡は付いとらんと思う」とも述べた。

「俺だったら泣く」「リスペクトない」メダリストから批判続々

 市には5日夕までに電話やメ…

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    長野智子
    (キャスター・ジャーナリスト)
    2021年8月6日9時42分 投稿
    【視点】

    「最大の愛情表現だった」という釈明にみる傲慢で下品なふるまい。このニュースで思い起こしたのが、選挙中の「票ハラスメント」だ。女性候補を飲み会に呼びだして高齢の権力者たちが、「兄弟の杯だ」と、自分たちが口をつけた汚らしいお猪口を女性候補に飲ま

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    栗林史子
    (朝日新聞記者=ダイバーシティ、企業)
    2021年8月6日20時6分 投稿
    【視点】

    永田さんの「優越的な立場を使って、なかなか味わえないことを味わおう、優越感を得ようとしたのでは」という指摘、おっしゃるとおりだと思います。 市長や知事、首相などへのいわゆる「表敬訪問」、市民や県民を代表して首長らがアスリートたちの功績をた

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