五輪開会式、スポンサーも経団連会長も…相次ぐ欠席表明

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森田岳穂 木村裕明
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 23日の東京五輪の開会式への出席を見合わせる動きが経済界で広がっている。20日には経団連会長が欠席を表明し、スポンサー企業の幹部らも多くが参加しない方針だ。無観客開催や新型コロナの感染予防が主な理由だが、開催反対の世論や消費者の反発への警戒も出ている。

 経団連の十倉雅和会長は20日の会見で、「経済3団体の長として(開会式への出席を)要請されたが、出席はしない。家族で家で楽しく、一国民としてオリンピックを楽しみたい」と述べた。大会組織委員会から14日に要請されたが、16日に欠席と回答した。緊急事態宣言下での開催などを総合的に勘案したという。

 経済同友会の桜田謙悟代表幹事も参加要請を受けたが、欠席する予定。無観客開催が望ましいとの考えを示してきたことを踏まえたという。日本商工会議所三村明夫会頭も欠席予定で、経済3団体のトップ全員が出席を見合わせる。

 経団連の「オリンピック・パラリンピック等推進委員会」委員長を務めるトヨタ自動車豊田章男社長も開会式に参加しない。トヨタなどスポンサー企業の一部が東京五輪関連のテレビCMを放送しないことについて、十倉会長は「個社の判断でいいのではないか」との考えを示した。

 最高位スポンサーでは、パナソニックと米P&Gが20日、経営幹部らの不参加を明らかにした。トヨタ自動車も、豊田章男社長らの不参加を前日に示したばかり。ただ、パナソニックは津賀一宏会長が大会組織委副会長の立場で出席する。

 最高位以外のスポンサーでは…

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