高校生が「指リハビリゲーム機」自作、大けがの友のため 万博発表へ

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宮田富士男
【動画】高校生が開発した「指のリハビリゲーム機」=宮田富士男撮影
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 交通事故で指に大けがを負った友人のため、高校生が開発した指のリハビリゲーム機が7月、大阪・関西万博の会場に展示される。3月の「全国情報教育コンテスト」に入賞して招待された。入賞機を改良して「万博バージョン」を披露する予定だ。

 開発したのは鹿児島市の鹿児島情報高校メカトロニクス科3年の尾辻佑樹さん(17)。幼なじみの友人が昨年3月、交通事故に遭って右手の指が動かなくなった。リハビリとして短い棒をつかみ上げて、特定の方向に動かした後に放す訓練をしていた。友人のゲーム好きを知っている尾辻さんは「ゲーム感覚でできたら楽しく続けられるのでは」とリハビリゲーム機の開発を決意した。

 メカトロ部(機械工学のメカニクスと電子工学のエレクトロニクスを合わせた造語)の活動の時間を使って昨年4月に設計を始めた。3Dプリンターで外形を設計、電子基板を作り、ゲームソフトをプログラミングした。11月に完成させて友人にも試してもらったところ、「これだと楽しい」と好評だったという。

 ゲーム機には五つのボタンと…

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この記事を書いた人
宮田富士男
鹿児島総局|行政、川内原発、水俣病
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