気候変動対策に資金供給 新「カジノ」に手を貸す日銀

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編集委員・原真人
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 こんどは気候変動対策(カーボンゼロ)の市場までお金をじゃぶじゃぶにして、バブル化させようというのだろうか。

 日本銀行は16日昼、金融政策決定会合(年8回開催)で気候変動対策を支援する資金供給策を実施することを決め、発表した。

 これはつまりカーボンゼロ対策に投資する企業への金融機関融資に、日銀が優先的にお金を有利な条件で融通していこうという施策である。こうした施策で先行するユーロ圏の中央銀行ECBにならって、気候変動問題に積極的に関与していこうというのだ。

 関係者によると、この日銀の決定は黒田東彦総裁ら首脳陣の主導で強引に進めたものであり、日銀の事務方は最後まで抵抗したという。

 なぜ日銀の事務方は抵抗したか。

 それはこの新しい資金供給策…

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この記事を書いた人
原真人
編集委員|経済担当
専門・関心分野
金融、財政、エネルギー、経済地政学