目指せ北海道版「バーボン」 コーンウイスキー計画始動

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中野龍三
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 国内最大のトウモロコシ産地の北海道で、「道産コーンウイスキー」を製造するプロジェクトが始まった。道内の研究機関と企業がスクラムを組み、道産の原材料を使って北海道版「バーボン」を開発する計画だ。新たなブランド創出に向け、2025年度の販売を目指す。

 プロジェクトは、地方独立行政法人「道立総合研究機構(道総研)」が発案、道内の八つの企業・団体が参加して今年度から始まった。

 北海道は全国1位のトウモロコシの生産量を誇る。道総研ではこれまで、トウモロコシを粉末状にした「コーングリッツ」を菓子やパンなどの原料に活用する研究を進めてきた。そうした中で注目したのが、海外での人気で年々輸出が拡大している国産の「ジャパニーズウイスキー」だ。

 計画では、栗山町と由仁町で生産された熟したトウモロコシを、栗山町に工場を建設中の「N―GRITS」(江別市)がコーングリッツに加工する。道産の大麦麦芽(モルト)を混ぜて糖化、発酵、蒸留する工程は蒸留所を持つ「北海道自由ワイン」(長沼町)などが担う。

 味や香りの決め手の一つとな…

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