熱海の盛り土「11年前の時点で危険」 専門家が指摘

有料記事

田中恭太
[PR]

 朝日新聞は、静岡県熱海市で起きた土石流災害の起点付近にあった盛り土を、2010年7月に写した写真を入手した。写真を見た京都大防災研究所の釜井俊孝教授(応用地質学)は、この時点で盛り土内に、地下水の通路「水みち」ができていた可能性を指摘する。「大雨が降れば広がり、この時点ですでに危険。写真に写っている作業員も危ない状態だった」と話す。

 朝日新聞が入手した写真は、東京都内の男性会社役員と熱海市の父(故人)が10年7月と12月に数十枚撮影したもの。この盛り土が法令基準を超える高さで造成されたことがうかがえる写真も含まれている。

 釜井教授が注目したのは、盛り土の下部を写した写真だ。水たまりができ、この水はさらに下流に流れている。また、水たまりの周りでは、盛り土の斜面が半円状にぬれているようにみえる。

 釜井教授は「結構な量の湧水…

この記事は有料記事です。残り468文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら