「ギフテッド」の教育支援 横並びの学校文化から議論を

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伊藤和行

 「ギフテッド」と呼ばれる突出した才能がある子どもの教育支援を検討する文部科学省の有識者会議の初会合が14日あり、先進事例として米国の才能教育が研究者から報告された。委員からは、同質的とされる日本の学校文化の考え方から議論を始める必要がある、などの意見が出た。

 会議の座長を務める岩永雅也・放送大学長が、米国の才能教育について紹介。飛び級などの「早修教育」、学年を超えず幅広い内容を指導する「拡充教育」、発達障害と特異な才能を併せ持つ子への「2E(二つの例外)教育」の3類型があることを示した。

 メリットと課題について、例…

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この記事を書いた人
伊藤和行
那覇総局長
専門・関心分野
沖縄、差別、マジョリティー、生きづらさ
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    宮坂麻子
    (朝日新聞編集委員=教育、子ども)
    2021年7月15日10時22分 投稿
    【視点】

     「ギフテッド」への教育支援が、日本の学校文化、子どもたちや周囲の大人の意識改革につながることをのぞみたい。得意なことと、苦手なことの凸凹が大きな子の取材を続けてきた。日本社会では子どもに限らず、「突出する人間」を「異質」と受け止める空気が

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