宣言が「当たり前の日常に」 4度目を迎えた東京の朝

中井なつみ
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 4度目となる新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言が12日、東京に対して出された。この日朝、東京都港区のJR品川駅では、宣言期間中の外出自粛やテレワークの徹底を呼びかけるアナウンスが繰り返し響くなか、大勢の通勤客らが行き交っていた。

 都内の企業との商談に向かうため、品川駅で降りた埼玉県の会社員の男性(34)は「一度も座れず、以前と同じような混み具合だった」という。会社でも在宅勤務が推奨されているが、取引先の希望があれば直接出向かざるを得ず、「宣言の期間が多く、『自粛』『延期』ばかりで仕事にならない」と嘆いた。

 小学生の子どもを送りにきた30代の女性は「大人の数は(昨年に比べ)どんどん増えている印象がある。宣言中という感じもない」と言う。「ここまでコロナ禍が長期化してしまうと、それが当たり前の日常になってしまうのも仕方ないのかも」

 都内の高校2年生の女子生徒(17)は「満員電車もよく見るようになってきた。せっかくテストが終わったのに、また部活が自粛になるかもしれないのは残念。我慢するしかない」と肩を落としていた。(中井なつみ)

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