河野大臣、自治体ワクチン接種のペースダウンを要望
戸田政考
新型コロナウイルスのワクチン接種をめぐり、政府内の調整を担う河野太郎行政改革相は9日の閣議後会見で、「自治体は接種スピードの最適化をお願いをしたい」と述べた。1日120万回接種の速度が望ましいとの考えを示し、自治体に接種ペースを落とすよう求めた形だ。
河野氏は、接種ペースが速いとワクチンの供給が間に合わず「どこかで使い切って一気にペースが下がる」と懸念を示した。首相官邸のホームページ(HP)によると、最近のワクチン接種のペースは1日最大117万回になっているが、接種回数などを把握する接種記録システム(VRS)への登録遅れなどがあるため、実際にはもっと多いとみられる。(戸田政考)
- 戸田政考(とだ・まさとし)朝日新聞記者
- 科学医療部記者。再生医療やゲノム編集などの基礎医学に面白さを感じ、現在は医療全般を取材。気候変動問題もライフワーク。フットサル年50回が目標。テンションとコレステロールは高め。