釈迦三尊像などクローンで間近に 新居浜市美術館

長田豊
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 東京芸大の技術で複製された各国の貴重な文化財を間近に見ることができる特別企画展「東京芸術大学スーパークローン文化財 素心伝心」が3日、愛媛県新居浜市美術館で始まった。8月29日まで。

 クローン文化財は、東京芸大の宮廻(みやさこ)正明名誉教授のグループが開発した文化財を精巧に再現する技術。過去の画像データを利用することで、戦火や災害で失われた文化財もよみがえらせることができる。

 2日の内覧会には宮廻名誉教授も参加し、法隆寺の釈迦三尊像や中国・敦煌(とんこう)莫高窟(ばっこうくつ)などを解説。「ここに本物は一つもないが、現地に行っても見られない文化財も多い。文化は物がなくても継承できることを感じてほしい」と話した。

 6、12、19、26日、8月3、10、16、23日は休館。一般600円、大学生以下無料。問い合わせは新居浜市美術館(0897・65・3580)へ。(長田豊)

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