半分になったでぶりん 「脳はデブのまま」闘いは続く

[PR]

 痩せることを決意した千葉県山武市の女性(58)=自称・でぶりん=は2019年6月、肥満の治療で「最終手段」とされる外科手術の一つで、胃の縮小手術「スリーブ状胃切除」を千葉大病院で受けた。

 手術後の食事はスプーン一杯の水から始まり、ジュースや具なしのスープを少量ずつとっていった。

 手術から4日後に退院したが、低カロリーの治療食など水分が中心の食事が続いた。

 2週目以降は豆腐や温泉卵、ヨーグルトなど半固形食を段階的に取り始め、1カ月が経ったころから少しずつ固形食を食べ始めた。

 手術から37日目。目玉焼きがのった厚さ1センチの食パンを食べた。

 「メッチャおいしかった~」

 インスタグラムに感想を書き込んだ。

 同時に「やはり…食べられちゃうんだな」と記し、リバウンドを警戒した。

 病院から課せられた適切な食事を続けた。

この連載で、体重100キロを超え、歩行や睡眠に支障をきたしていた女性が、体重50キロ台になるまでの軌跡をたどります。連載最終回の後半では、女性も受けた「スリーブ状胃切除」の費用や、入院期間をご紹介します。

 120キロあった体重は、手…

この記事は有料記事です。残り1965文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【締め切り迫る】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

  • commentatorHeader
    伊藤大地
    (朝日新聞デジタル編集長)
    2021年7月7日23時30分 投稿
    【視点】

    21世紀になってからでしょうか。これまで「意志が弱い」「生まれつき」などと言われて片付けられてきた、多くの心身の悩みについて、きちんと医療の手当を受けることが大事、という風潮が根付いてきたように思います。一方で、インターネットを見回すと、心

    …続きを読む