とさでん交通新社長 国や県などの支援求める構え

冨田悦央
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 とさでん交通(高知市)の新社長に樋口毅彦氏(60)が25日、就任した。会見では、新型コロナウイルスの影響で乗客が大きく減少している現状について、「(公共交通)サービス水準を維持したい」としながらも、「一部縮小も考えられる」と語った。

 同社は高知県が筆頭株主で、高知市など沿線の自治体に出資を仰いで設立された。県出身の樋口氏は、新型コロナウイルスの感染拡大で2020年度決算の当期純損益が過去最悪の8億2400万円の赤字となり、先行きも見通しにくいことについて、「少しでも稼ぎ、(経費を)削ることもするが、当社だけでは解決できない時は国や県、自治体からの支援の継続や拡大を働きかけていきたい」と述べた。(冨田悦央)

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