Tシャツ、障害者アートで
【山梨】県内で活動する障害のある人たちのアート作品をプリントしたTシャツの受注販売会が、甲府市の岡島百貨店で23日から始まる。コロナ禍の「現場」を支援したいと、売り上げの一部は医療従事者に寄付する。
障害のある人たちの表現活動を支援する「YAN 山梨アール・ブリュットネットワークセンター」と岡島百貨店、アパレルメーカー「むろい」や甲府商工会議所が一緒に企画した。
Tシャツのデザインは5種類。ボールペン画が人気のノナカミホさん、水性マーカーや色鉛筆で描く海維人(かいと)画伯さん、カラフルなクレヨン画が得意の佐藤慶さん、県内に住む3人の原画をプリントした。
ノナカさんは、病院のリハビリの一環として始めたボールペン画が評価され、個展なども開く。新型コロナウイルスの影響で発表の機会が減り、絵を描く意味や目的を見失う時期もあった。ただ、創作は独りでもできると気持ちを切り替え、「できない事ではなく、できる事の大切さ、今だから描ける事があると思いながら描き続けている」。
作品は「モノクロ」で表現され、Tシャツには魚や鳥、人物などにみえる3作品が採用された。「自作が商品になることはうれしく、感謝の気持ちでいっぱい」と話す。
Tシャツの売り上げの一部は、コロナ禍で奮闘する医療従事者に寄付する。ノナカさんに絵を指導し、活動をサポートしている上野玄起さんは「いつも支援してもらっている彼女が、社会貢献できることに大きな意味がある」と話す。
Tシャツは、男女のSMLサイズで、それぞれ3500円(税込み)。29日まで注文を受け付け、来月21日以降に引き渡す。また、会場には、YANが選んだ商品の販売ブースも設けられ、ノナカさんがつくったマスクも置かれる。
問い合わせは岡島百貨店(055・231・0500)へ。
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