最多の新規64人感染 障害者施設で入所者ら44人

井潟克弘
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 富山県は23日、新たに64人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日の感染者としては、今月19日の34人を上回り、過去最多となった。このうち、射水市七美の障害者支援施設「いみず苑(えん)」では、44人の感染が判明。この施設での感染者は計60人となり、県内で最大のクラスターとなった。累計の感染者数は1739人。

 いみず苑などによると、17~19日にかけて、通所者5人の陽性が判明。20日に発熱の症状がある入所者10人と全職員116人にPCR検査をしたところ、入所者9人、職員11人の感染が確認された。

 翌21日には、入所・通所者計149人に検査を実施、35人の陽性が判明した。感染者60人の内訳は職員11人、入所・通所者49人。3人が入院中で、うち1人は重症という。

 通所の利用者から、職員や入所者に広がったとみられる。18日から、通所施設の受け入れを休止したほか、感染者と非感染者の区域を分ける「ゾーニング」などの対策を実施しているという。

 感染者の急増を受け、この日は県の新型コロナウイルス感染症対策本部会議が開かれた。会議では、新田八朗知事が県内にある障害者支援施設の職員らを対象にしたPCR検査を早急に実施するよう指示した。

 終了後、報道陣に新田知事は「障害者の施設ではマスクや手洗いが徹底できないケースが多いと聞いている。いったん感染者が出ると短期間に広がる傾向がある」とし、施設職員を対象にした検査の必要性を強調した。(井潟克弘)

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