米国も賛同のワクチン特許一時放棄、習近平氏が支持表明

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ローマ=大室一也 ブリュッセル=青田秀樹
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 主要20カ国・地域(G20)や国際機関の首脳らによる「世界健康サミット」が21日に開かれ、中国の習近平(シーチンピン)国家主席新型コロナウイルスワクチン特許の一時放棄に支持を表明した。インドと南アフリカの提案に米国と同様に賛同した。サミットではワクチンを広く行き渡らせる重要性を確認したが、特許をめぐる欧州諸国との溝は大きい。

 「世界健康サミット」はG20の議長国イタリア欧州連合(EU)の行政を担う欧州委員会が共催し、ローマと世界各地を結ぶオンライン方式で開かれた。

 習氏は特許放棄への賛意を明確にし、「世界貿易機関(WTO)などの国際機関が早期に決定を下すことを支持する」とのメッセージを寄せた。南アフリカのラマポーザ大統領は「緊急時の特許のあり方を見直さねばならない。発展途上国の医薬品産業を伸ばし、命を救うことにつながる」と語った。

 一方、域内でのワクチン生産…

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