外国人選手ら「2週間待機」免除へ 五輪めぐり政府方針

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 夏に予定される東京五輪・パラリンピックに参加する外国人選手らについて、母国を出国する前の新型コロナウイルス検査の回数を2回に増やすことなどを条件に、本来必要な2週間の待機を免除することが、政府関係者への取材で分かった。入国後は、検査を毎日受けるよう求める。これらを盛り込んだ政府の対策案を、28日にも取りまとめる見通しだ。

 複数の政府関係者らが明らかにした。2週間の待機を免除することで、選手は入国初日から練習できるようにする。

 対策案では、全ての五輪・パラリンピック関係者に対して、出国前の96時間以内にウイルス検査を2回、日本入国時はPCR検査や抗原検査を求め、入国後3日間は毎日検査する。選手や選手と一体的に行動するコーチらは、その後もさらに毎日検査を受けることになる。アプリなどを通じた健康状態の報告も求める。

 IOC(国際オリンピック委員会)と大会組織委員会が、選手らの行動規範を定めたルールブック(プレーブック)の初版では、出国前の検査は72時間以内の1回としていたが、それを強化した形だ。

 選手らが行動できる範囲は、宿泊施設や練習会場、試合会場に限定する。期間中の移動手段などをまとめた活動計画書のほか、その順守を約束する誓約書の提出も求める。実効性を高めるため、違反行為があれば大会の参加に必要な資格認定証を剝奪(はくだつ)するなどの措置も想定している。

競技団体は「2週間待機」原則 

 一方、競技団体や報道関係者…

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