孤独だった入院中の「発見」 小学5年生が絵本で伝える

有料記事

畑山敦子
[PR]

 札幌市の小学5年生、前田海音(みおん)さん(10)は脳神経の難病のため、入退院を繰り返してきた。入院中、病気を生きる「仲間」からのメッセージに気づいたことから書いた作文が出版社の目に留まり、20日、絵本として発売される。前田さんは「子どもたちからわきあがる『生きたい』という声を伝えたかった」という。

2平方メートルの世界とは

 前田さんは幼少期からの病気で、睡眠中に呼吸が止まったり、急な発作が起こったりすることがある。3歳の頃から検査や治療のために年に数回入院し、通院もしている。

 絵本「二平方メートルの世界で」(小学館、税込み1650円)は、前田さんが入院していた時の「発見」がきっかけで作られた。

 病室に脳波などを測定する医…

この記事は有料記事です。残り949文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
畑山敦子
デジタル企画報道部|言論サイトRe:Ron
専門・関心分野
人権、ジェンダー、クィア、ケア