「鳥獣戯画」伝わる高山寺「中興の祖」 坐像を調べたら

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大野択生
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 国宝絵巻「鳥獣戯画」が伝わる高山寺(こうさんじ)(京都市右京区)の「中興の祖」とされる僧・明恵(みょうえ)上人(1173~1232)の肖像彫刻の内部に納入品があることが、東京国立博物館(東博、東京都台東区)の調査でわかった。像の作者などを知る手がかりが見つかる可能性もあるが、取り出すのは難しいという。像は、13日に東博で始まった特別展「国宝 鳥獣戯画のすべて」(東博、高山寺、朝日新聞社、NHKなど主催)で展示されている。

 奈良時代に創建されたとされる高山寺は、後鳥羽上皇が1206年に明恵に与え、明恵は華厳宗の道場として寺を再興させたという。

 納入品が見つかったのは、高山寺開山堂の厨子(ずし)内にまつられている国重要文化財「明恵上人坐像(ざぞう)」。鎌倉時代に作られたとされ、ふだんは一般の目に触れる機会はない。

 仏像や高僧の肖像彫刻は信仰…

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