感染研の21人送別会 「問題なし」から一転、厳重注意

松浦新
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 国立感染症研究所(東京)の職員や研修中の医師ら21人が、3月の緊急事態宣言中に所内で飲食を伴う送別会をしていた問題で、田村憲久厚生労働相は9日の閣議後の会見で、厚労省が研究所側を厳重注意したと明らかにした。

 田村氏は「感染を防ぐための対応はしっかりやっていたが、若干だがお酒が出ていた。疑念を抱かれないように気を引き締めて対応していただきたい」と述べた。

 感染研総務課は「厳重注意は脇田隆字所長が9日に受けた」と説明している。送別会の問題について、厚労省人事課は8日夕方時点では取材に、歓談の時間が15分程度と短く「問題はない」としていた。

 感染研では3月18日夕方に、「実地疫学専門家養成コース」の研修に参加した医師や薬剤師ら11人と、コースを担当する感染研の幹部を含む職員10人が食堂で送別会を開いた。参加者の一部が食事を持ち寄り、ビールや缶酎ハイなどを飲んだという。

 感染研によるとこの日の昼に、研修を終えた人の修了式があった。送別会は修了生の話を40分ほど聞き、歓談の時間は15~20分程度だったとしている。

 感染研総務課は送別会について、取材をきっかけに確認し、脇田所長が研修生や職員に口頭注意したという。

 政府は緊急事態宣言などを受けて、歓送迎会や5人以上が集まる会食の自粛を呼びかけていた。松浦新

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