ミャンマー警官ら3千人以上インドへ 弾圧命令に従えず
ニューデリー=奈良部健
クーデターで権力を握った国軍による市民への弾圧が続くミャンマーから、隣国インドに逃れる警察官らが後を絶たない。市民への発砲など、国軍からの命令に従えないとの理由からだ。インドメディアによると、その数は4月上旬までに少なくとも3千人に上っている。
警察官の多くが、インド北東部のミゾラム州に入っているとみられている。現地の警察は朝日新聞の取材に対し、「兵士か警察かは確認中だが、治安機関に属しているとみられる人が多い」と説明した。国軍からの弾圧命令に従えず、自らが迫害されることを恐れて逃れてきたと話しているという。
避難した人たちは、英BBCに「選挙で選ばれた政権を転覆させるのは間違っている」「無実の人々が血を流しているのを見て、良心が非道な行いをすることを許さなかった」などと語った。
ミャンマー側は「両国の友好関係を維持するため」として、インドに逃れた警察官らの送還を求めている。
インド政府は対応に苦慮して…
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