渡辺明名人(36)=棋王・王将と合わせ三冠=に斎藤慎太郎八段(27)が挑む第79期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞社、毎日新聞社主催、大和証券グループ協賛)の第1局が7日午前9時、東京都文京区のホテル椿山荘東京で始まった。3月に棋王と王将の二つのタイトルを防衛した渡辺名人と、A級順位戦初参加で優勝を決めて勢いにのる斎藤八段が、最高峰の舞台で激突する。
第1局の先手後手は振り駒で決める。持ち時間は各9時間の2日制。7日は午後6時半に手番の方が封じ手を行って指し掛けとし、8日午前9時に再開、同日夜までに終局する見込み。
両日とも大盤解説会は新型コロナウイルス感染防止の観点から事前応募者を対象に人数を絞り、感染防止策をとって実施する(受け付けは終了)。(村上耕司)
19:00
飯塚七段「いささかの悔いもない」
渡辺明名人の封じ手を予想すると――。副立会人の飯塚祐紀七段は穴熊を目指す一手を示した。「ここまで固めれば本望でしょう。いささかの悔いもない」と説明した。
千日手含みの重厚な駒組みが続いた1日目の指し手と、今後の展望を飯塚七段が解説した。(高津祐典)
18:30
60手目、名人が封じる
渡辺名人が60手目を考慮中に午後6時半になり、渡辺名人はすぐに封じ手の意思表示をした。別室で封じ手を記入し、封筒に入れたものを2通作成。対局室に戻り、封をした箇所に斎藤八段もサインをし、渡辺名人が立会人の中村修九段に手渡して1日目が終了した。
持ち時間各9時間のうち、消…
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