県議会で議論 佐賀空港―福岡・天神を鉄道でつなぐ?

福井万穂
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 九州新幹線西九州ルート(長崎新幹線)に関する佐賀県議会の特別委員会が17日、開かれた。新鳥栖―武雄温泉をフル規格で整備する場合の「ルート」の話が上がり、その関連から、「佐賀空港に降りた人たちは、福岡・天神を満喫したい人が多いと思う」として、佐賀空港と福岡・天神をつなぐべきだといった意見まで出た。

 国土交通省JR九州は「佐賀駅を通るルートしかない」とする。1985年に旧国鉄が公表したもので、過去に示した線路使用料などの試算でも前提になっている。

 一方、県は「佐賀空港を通るルートや、佐賀市の北部を通るルートなど、様々な意見がある」として、国交省との協議の場で幅広く検討したいとしている。

 ルートについて問われた南里隆・地域交流部長は「一般論として、空港ルートは在来線と相当距離が離れ、博多方面への特急利用者が多い佐賀駅を通らないことから、特急が新幹線に振り替わることは起きにくいのではないか」などと述べた。

 質問した木原奉文委員(自民)は「佐賀駅を通るルート以外はない」とした。さらに空港に鉄道を通す場合は西日本鉄道とつなぐべきだとし、「空港に降りた人たちはどこに行きたいのか。私は、天神で福岡を満喫したい方が数多くいると思う。まずは西鉄を通して、まっすぐ天神に人を運ぶほうが、佐賀空港の利便性はあがる」と主張した。(福井万穂)

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