新幹線が通ると進学で選ばれない?佐賀大の思わぬ将来像
松岡大将
新幹線が佐賀駅を通るようになれば、佐賀大は進学先に選ばれなくなる――。佐賀大の学生が、佐賀と福岡の高校生や大学生へのアンケートの分析などから、そんな将来像を予想し、大学のプロモーションの必要性を訴える論文を書いた。国土交通省などが関係する公益財団法人の懸賞論文に応募したところ、優秀賞に選ばれた。
タイトルは「九州新幹線西九州ルート開通が佐賀大学生の通学・居住選択に及ぼす影響に関するデータ分析」。佐賀大経済学部の亀山嘉大教授のゼミに所属する4年生4人が執筆した。
論文では、JR佐賀駅から博多駅までフル規格の新幹線が開通したとして、新幹線がある別の地域を参考に、並行在来線の料金の値上がりを想定。佐賀市と福岡市の高校4校の生徒234人とその保護者、佐賀大生335人の計約800人に協力を得て、「通学で重視するのは距離・時間・費用のどれか」や、「今の通学形態を選んだ理由は」などを尋ねるアンケートをした。
回答を分析したところ、高校…
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