声なき声で抗議する反プーチン派 スマホの光、人間の鎖

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モスクワ=石橋亮介
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 ロシアで拘束された反政権活動家アレクセイ・ナバリヌイ氏をめぐり、解放を求めてデモを続ける反政権派と、抑え込みたいプーチン政権の攻防が続いている。政権側は弾圧姿勢を強めるが、反政権派も取り締まりを受けない手段での抵抗を模索している。

 モスクワでは2月27日、プーチン政権を批判し、6年前に暗殺された野党指導者ボリス・ネムツォフ氏を追悼する大勢の市民がクレムリン近くの現場に献花した。多くはナバリヌイ氏の解放を求める市民らだ。この日は例年、政権による弾圧に抗議する数万人がデモ行進するが、今年は政権批判のスローガンもプラカードも姿を消した。サンクトペテルブルクなどでも、同様の静かな追悼行事が行われた。

 反政権派は当初、5万人規模の行進を計画したが、モスクワ市は新型コロナウイルス対策を理由に申請を却下。行進を強行すれば再び多くの参加者が拘束される恐れがあったため、反政権派は献花と黙禱(もくとう)だけの行事とした。

拘束避けるためやめたもの

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 地元報道によると、市側はシ…

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