石木ダム「工事強行に抗議」 市民団体

榎本瑞希

 長崎県と佐世保市が川棚町で進める石木ダム建設について、計画に反対する市民団体「石木川の清流とホタルを守る市民の会」(長崎市)が31日、県庁で中村法道知事宛ての抗議声明を提出した。「工事を強行していることに対し、強く抗議する」との内容。

 提出後の記者会見で田代圭介事務局長(64)は、県は工事を中止した上で反対住民と対話すべきだと指摘。「(現状では)殴りながら『話し合いをしよう』と言っているようなものだ」と非難した。声明は、会が知事に送った質問状に回答がないとして、この点についても抗議した。

 川棚町の計画地では、反対住民がダム本体の工事に先立つ県道付け替え工事の現場に座り込みを続ける中で、早朝の土砂搬入などによって工事が進められた。知事がめざしていた2020年度内の本体工事の着工には至らず、県は石木ダム関連予算の約6割に当たる5億1327万円を新年度に繰り越した…

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
榎本瑞希
西部報道センター
専門・関心分野
労働・福祉・ジェンダー