家康も宿泊、御殿跡から本丸の正門遺構見つかる 滋賀

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筒井次郎
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 江戸時代初期に徳川家康、秀忠、家光の3代の将軍が宿泊した永原御殿(ながはらごてん)跡(国史跡、滋賀県野洲市永原)で、中枢部にあたる本丸の正門「南之御門(みなみのごもん)」の遺構が見つかった。野洲市教育委員会が25日、発表した。建物が失われた御殿跡の実態を解明する手がかりになりそうだ。

 御殿の建築図面(江戸前期、17世紀)にある門の推定地100平方メートルを昨年7月から発掘したところ、柱を据える礎石の跡(直径1メートル程度)が五つ見つかった。礎石を安定させるために敷いた根石(ねいし)(直径40センチほどの多数の石)や大量の瓦片も出土した。

 礎石の配置から、門の幅は図面より1メートルほど狭い5・5メートル、奥行きは図面と同じ4・5メートルほどだったようだ。市教委の担当者は「図面よりひと回り小さいが、2階に見張り部屋のある高さ約8メートルの瓦ぶきの櫓(やぐら)門だったとみられる」と話す。

 門の両側は本丸を囲む土塁と…

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