香取慎吾さんの着こなし コロナ禍でつけなくなったもの

ファッション

聞き手・後藤洋平
【動画】「ミラノ・コレクション×朝日新聞のナビゲーター香取慎吾さんスペシャル動画」=遠藤啓生撮影
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 ミラノ・ファッションウィーク(MFW)の2021年秋冬コレクションが開幕し、60以上のブランドの発表が24日から始まる。MFWのストリーミングパートナーである朝日新聞では期間中の3月1日まで、全ブランドの発表を特設サイトで同時配信予定だ。朝日新聞がMFWに関するナビゲーターに迎えた香取慎吾さんは、開幕前のインタビュー取材現場にプラダのジャケット、グッチのデニムとブーツ姿で現れた。今回のMFWで香取さんが注目しているのは、やはりあのブランド。サングラスや指輪、久々に人と会う際にどんな着こなしをするのか。コロナ禍で変化したファッションについても語った。

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 ――先日のミラノ・メンズはチェックしましたか?

 はい。印象的だったのは(ラフ・シモンズがデザイナーとして加わった)プラダでした。今回の発表も楽しみ。モデルが歩く角度をうまくカメラが捉えるプラダはデジタル発表になっても見やすい。洋服としてリアルで手に取りたくなるような服です。

 ――今日も着用されているグッチはMFWの枠組みには入りませんが、年に2回という独自のペースで新作を世に出しています。

 グッチの服はジェンダー関係なく着られる物が多いし、やっぱり面白いですよね。でも、ミラノ・コレクションという一団のなかでのグッチも見てみたい気持ちもあって、寂しさも感じます。

 ――コロナ禍が続くなか、香取さんのファッションも変わりましたか?

 サングラスは本当にしなくなりました。マスクをしながらのサングラス着用を何度か試みたのですが……。たとえばサングラスをしながら帽子もかぶりたい時、家を出る前に自分の姿を鏡で見たときに、サングラスはどうしても外してしまいますよね。アクセサリーもそうです。アルコールで手指を消毒をする日常になっても、最初は指輪をつけたままでしたが、やがて指輪を外して消毒するようになり、今では家を出る時にほとんど指輪をしなくなりました。

 ――その一方で、こういう時だからこそファッションの力を感じることはありますか?

 外に出て実際に人と会う時のファッションは、より大事なものになっていく気はしています。「今日は人と会える」となると「じゃあ、何を着ようか」「これでいいかな……」と以前よりも考えます。今日も、こうやって取材があるので、「何を着ようか」と考えて楽しかったです。

 ――昨秋に香取さんが朝日新聞とMFWの取り組みのナビゲーターに就任してくださったおかげで、見てくれる人が増えたと思います。

 ただ、裾野が広がった分、難しいところもあるでしょうね。コロナ前と比べて、変えなきゃいけないところも、変えちゃいけないところもあるでしょう。変えるべきところは、やっぱり映像になった時の見やすさや、見ていて飽きない驚きや、エンタメ性が必要になるというところかな。今までのファッションショーには必要なかったかもしれないことが、リアルなショーを見たことのない、映像だけで受け取るようになった人々に対しては必要になるかもしれません。かといって、そこばかりを気にすると、ショーの本質やブランドのコンセプトも変わってしまうかもしれないな、とも感じています。(聞き手・後藤洋平

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