「組織が変わる気ないのか」辞退したボランティアの胸中

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荻原千明
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 東京オリンピック(五輪)・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長(83)の発言を受け、多くの大会ボランティアが辞退した。その一人、東京都墨田区の会社員、中嶋綾さん(32)は会長の交代にもまだ納得できていない。

 「女性がたくさん入っている理事会の会議は時間がかかる」。3日、SNSのニュースで森会長の発言を知り、「明らかな女性差別」と感じた。

 「現代の、しかも公の場でこんな発言をする人がいるのか」とショックを受けるとともに、「日本の現状を表している」とも思った。森氏の発言に会議の出席者から笑いが起こり、国内メディアの中には「女性差別」と即座に指摘しない報道があったこともその証左に思えた。

 翌4日に森氏は謝罪会見を開…

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