コロナ終息願い「安寧」の書を奉納 敦賀の気比神宮
佐藤常敬
全国各地の神宮で11日、新型コロナウイルス禍の終息と世界平和を願って書を揮毫(きごう)奉納する行事があり、福井県敦賀市の気比神宮では、小浜市の書家松見由香里さん(45)が、「安寧」の書を納めた。
気比神宮の拝殿では神事が終わると、松見さんが畳1畳大(縦180センチ、横90センチ)の和紙を前に、大筆を使い、ゆっくりと丁寧に大書した。書き終えた松見さんは「穏やかな世界が戻るように思いを込めました」と話した。桑原宏明宮司は「人々が助け合ってコロナ禍を乗り越えてほしい、参拝者の方々にもその思いが通じれば」と話した。書は2月下旬まで拝殿に掲示されるという。
奉納揮毫は、国内外で書を通じて平和の思いを伝える「和プロジェクトTAISHI」(名古屋市)の呼びかけで、「建国記念の日」のこの日に実施。平安神宮(京都府)や近江神宮(滋賀県)などでも同様の催しがあった。