昨年の豪雨 被災当時は 球磨川流域の2小語り合う

井岡諒
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 昨年7月の記録的豪雨で氾濫(はんらん)した球磨川の流域にある熊本県山江村の山田小と八代市の金剛小をオンラインで結んだ授業があり、両校の5年生児童が被災当時の状況を発表しあった。

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 山田小の児童は、球磨川に合流する万江川で村職員らによる被災箇所の現地調査に同行したこともある。球磨川が八代海に注ぐ河口に近い金剛小と意見を交わし、川の上流と下流の視点から環境問題について理解を深めてもらうことが狙い。山江村教委が企画し、先月16日に授業があった。

 両校で児童たちを教室内のスクリーンに映し出し、被災時の写真などを交えて発表を進めた。山田小からは現地調査で周辺住民から聞いた話をもとに、万江川が氾濫して堤防が壊れたことや村内に仮設団地が造られたことなどを発表。金剛小は、球磨川から流れ込んだ木材とたまった土砂で、近くの漁港で船が出せなくなったことなどを伝えた。

 児童らは互いの発表を聞きながら、疑問に思ったことや感想を熱心にノートにメモした。山田小5年の村内彩乃さん(11)は金剛小の発表を聞き終えて、「流木が道に散らばっている写真に驚いた。船が出せなくて漁師は大変だっただろうと思う」と話した。(井岡諒)

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