参院で手話通訳開始 進むバリアフリー スロープ設置も
松山尚幹
参院は18日に開会した通常国会から、本会議のインターネット中継に手話通訳が導入された。本会議場には車いすで登壇できるスロープも設置されるなど、バリアフリー化が進められている。
手話通訳について、国会の地下にある放送用の施設内に撮影用ブースを設けた。議場内の音声にあわせて手話通訳を行い、本会議場の映像とともに配信する。18日の菅義偉首相の施政方針演説から運用が開始され、21、22日に予定される参院本会議の代表質問でも配信する予定だ。
一方、参院本会議場のスロープは長さ7メートル、幅80センチほどで、議場中央にある演壇に向かって両側に設置された。車いすなどでも登壇がしやすくなった。
参院では2019年の参院選で重度障害のある木村英子、舩後(ふなご)靖彦両氏(いずれもれいわ新選組)や、車いすを使う横沢高徳氏(現立憲民主党)が当選。以来、バリアフリー化を進めてきた。参院議院運営委員会の水落敏栄委員長は「良識の府として、今後もバリアフリー化を考えていきたい」と話している。