インド、激安の自国製ワクチン「夏までに3億人に接種」

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ニューデリー=奈良部健
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 新型コロナウイルスの感染者数が、米国に次いで1千万人を超えたインドで、ワクチンの接種が16日に始まった。夏までに約3億人への接種を目指している。ワクチン製造大国として「世界の薬局」を自任するインド政府は、自国製の格安ワクチンによる「世界最大の接種計画」を進めるとしている。

 モディ首相は同日、全国3千カ所の接種会場をオンラインでつなぎ、ワクチン接種の開始を宣言。ニューデリーの公立病院では、看護師のダワル・ドウィデビさん(35)が接種を受け、拍手が起こった。ドウィデビさんは「コロナ患者の増加で、私たち医療従事者はとても大変な思いをしてきた。このワクチンで状況が改善することを期待している。インドで製造されたワクチンを打てたことも誇りに思う」と話した。

 インド政府は1月上旬、国内で開発、製造された国産第1号のワクチンと、英製薬大手アストラゼネカなどが開発してインドで製造したワクチンの二つの緊急使用を承認した。それぞれ初回接種から28日空けて再び接種する必要がある。

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