青森市で21人の高校クラスター 部活動で感染か 青森

林義則 武沢昌英
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 青森県は14日、県内で新たに25人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。うち21人は青森市内の同じ高校の生徒と教職員で、県はこの高校でクラスター(感染者集団)が発生したとの認識を示した。

 県と青森市によると、生徒はいずれも高校の同じ運動部に所属。21人のほかに、青森市に住む40代女性と10代2人の陽性がこの日判明し、運動部の練習に参加するなどいずれも部活動と関係があった。

 県健康福祉部の奈須下淳次長は、「多くは冬休みの部活動で感染したと思われる」と話した。このクラスターでは13日に関係者1人の陽性が判明していて、関連する感染確認者は計25人。部活動には、県外で行動歴がある関係者が複数参加していたという。

 県感染症対策コーディネーターの大西基喜医師は、発症状況から感染が正月以降の数日で起こったとの見方を示した。ただ、高校は冬休み中で「接触者はかなり厳密にわかっている。感染は大きな広がりにならないのでは」と話した。

 青森市によると、12日に高校から「同じ部活の複数の生徒に発熱などの症状がある」との相談が市保健所にあり、13日にこの部の生徒や関係者計34人のPCR検査を実施した。生徒らの濃厚接触者など計59人の検査結果は判明していない。

 市と県は、学校側から部員やその関係者について名簿の提供を受けるなど、検査対象となる全員の把握ができているとして、学校名は非公表とした。

 県内の感染確認は、14日夕時点で計607人。年明け以降だけで100人以上の陽性が判明し、この日600人を超えた。(林義則、武沢昌英)

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