大阪府の死者、東京超え最多に 高齢者への広がり要因か
大阪府は14日、新型コロナウイルスによる死者を新たに11人確認したと発表した。大阪府の死者は計714人となり、東京都の計707人を上回り、全国最多となった。大阪の感染者は延べ人数で東京の約半数だが、重症化リスクの高い高齢者に感染が広がったことが最多になった背景にあると府は分析している。
13日時点の感染者は、東京が延べ7万8566人で最も多く、次いで大阪が延べ3万5908人。府によると、昨年11月29日~12月24日の60代以上の感染者は、大阪は2805人(感染者全体に占める割合は約33%)、東京は2482人(約18%)。感染者数と割合のいずれも大阪が多い。
大阪では、府が「第3波」と位置付ける昨年10月10日以降、今年1月11日までに高齢者施設や医療機関などで計127件のクラスター(感染者集団)が発生し、12月に入って死者が急増した。昨年10月10日以降、今年1月5日までの感染者に対する死亡率は1・9%で、「第2波」を0・4ポイント上回る。第3波の全国の死亡率と比べると、0・6ポイント高くなった。
府内には高齢者関連施設が多いという背景もある。厚生労働省のまとめでは、府内には特別養護老人ホームや訪問介護事業所などの高齢者施設が約2万事業所ある。東京都を約400カ所上回り、全国で最も多い。吉村洋文知事は12日、記者団に「市中感染が広がると、大阪では高齢者施設が多いから(高齢者に)広がりやすい。施設内感染を防ぐのが死者を防ぐという意味で大切だ」と語った。