「緊張しい」の主将支えたノート 花園決勝後に記すのは

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大坂尚子
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 (9日、全国高校ラグビー大会決勝 神奈川・桐蔭学園32―15京都成章)

 京都成章のFB辻野隼大(はやた)には「相棒」がいる。いつもすぐ手に取れるようにカバンに入れてきた「ラグビーノート」だ。

 「足りない事 行動力、努力」「自分に甘えてしまう時がある」――。気になった監督の言葉や自分の課題、試合前に感じる不安をびっしりと書きこんできた。

 1年時から花園に出場し、実戦経験は豊富。でも実は「緊張しい」だ。試合前にノートを見返すと、心が落ち着いた。3年間、続けてきた気持ちの整理法だ。

 3年になって、チームが2人制を敷いている主将の1人になった。「自分たちの代。勝たせないと」。そんな責任を感じていた春、コロナ禍に見舞われた。春の選抜大会をはじめ試合がなくなった。練習すらできなくなった。「花園はできるのか」「目標がなくなったらどうすればいいのか」。不安が募った。

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