「英国の失敗なぞるよう」 危機の日本で考えるべきこと
聞き手・野口憲太
新型コロナウイルスの感染者が激増し、再びの緊急事態宣言に至った日本について、英キングス・カレッジ・ロンドンの渋谷健司教授(公衆衛生学)は「英国の失敗をなぞっている」と指摘する。何が問題なのか、一時帰国中の渋谷教授に聞いた。
――昨春に続く再宣言をどう見ますか?
宣言を出さざるを得ない状況に追い込まれた。できるだけ短い期間で終わらせるため、効果的な対策を実施する必要があります。
「実質的なロックダウン(都市封鎖)」というくらいの対策を打ち出すべきです。国からの強いメッセージがなければ、宣言の効果も限定的になります。
――ロックダウンを実施している英国では1日6万人もの感染者が確認されています。
もちろん規模に大きな違いがありますが、日本は英国の「失敗」をなぞっている気がします。
英国の「教訓」
――どういうことですか?
ここから続き
経済を重視するあまり、感染…
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