私の肩書?持ちたくないです 藤原しおりさん、引退の今

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中村建太
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 岡山市出身で、「35億」が決めゼリフのお笑い芸人「ブルゾンちえみ」を昨年春に卒業した藤原しおりさん(30)。引退を決めるまでや現在のこと、故郷への思いを語ってもらった。

〈ふじわら・しおり〉岡山市東区出身。2015年にデビューし、キャリアウーマン風のネタでブレークした。昨春に引退し、イタリア留学の予定だったが、コロナ禍で延期。

 ありがたいことに「ブルゾンちえみ」として人気が出たのですが、キャラが先走りして、心にうそをつき続けてきたところがありました。ブレークして2年くらい経った頃から、そろそろ正直に生きないと心が壊れるなと。

 「ファンを喜ばせなきゃいけない」「次のネタを作らなきゃいけない」。そんなプレッシャーに追い込まれていました。だから、いったん立ち止まって、活動の形を変えたかった。イタリア留学を考えたのも、その一環です。日本から遠く離れた場所で、自分を「更地」にしてリスタートしたかった。

 昨年4月に行くつもりでしたが、コロナ禍でめどがつかなくなりました。でも、それはそれでいいや。いまは、ぼちぼちでいいやと。肩に入れていた力が抜けて、逆に心穏やかに暮らしています。

 いまの私の肩書? できれば、これといった肩書は持ちたくないです。ジャンルを問わず、色んなお仕事をしているので。お笑いも演技も好きだし、環境問題にも関心があるし。強いて言えば、自分らしく働く「ポートフォリオワーカー」かな。

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