コロナの苦難、忘れたくない パオロ・ジョルダーノさん

有料記事コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

聞き手・ローマ=河原田慎一
[PR]

 「すべてが終わった時に、僕たちは以前とまったく同じ世界を再現したいのだろうか」。新型コロナウイルスの感染が爆発的に広がったイタリアから、そう問いかけた作家がいる。科学者でもあるパオロ・ジョルダーノ氏(38)だ。同氏の「コロナの時代の僕ら」(早川書房)は世界30カ国以上で出版され、大きな反響を呼んだ。コロナ禍のいま私たちは何を考えるべきなのか、同氏に聞いた。

    ◇

 新型コロナワクチンが行き渡れば、みんなマスクを外して、これまでの全てを忘れてしまうかもしれません。それは、亡くなった人や今なお苦しむ人に対して、とても失礼な態度だと思います。

ここから続き

 私はこの1カ月半、父が長く…

この記事は有料記事です。残り1007文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【締め切り迫る】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

新型コロナウイルス最新情報

新型コロナウイルス最新情報

最新ニュースや感染状況、地域別ニュース、予防方法などの生活情報はこちらから。[もっと見る]

連載コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

この連載の一覧を見る