産経新聞記者が新潟日報の写真を盗用 サイトから転載か

杉浦幹治
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 産経新聞社は24日付の朝刊で、大阪本社発行の同紙朝刊とウェブサイト「産経ニュース」に掲載した写真について、新潟日報社(新潟市)のニュースサイトから盗用していたことを明らかにした。

 産経新聞広報部によると、問題の記事は1日付の関西広域面「Radioの時代 第2部(1)涙雨 ラジオ局の一番長い日」と11月30日付で産経ニュースに配信された「ラジオ局最後の日 広告収入減で相次いだ閉局」。6月に閉局した新潟のFM放送局などについて取り上げ、大阪本社文化部の30代の記者が取材・執筆した。

 新潟日報の広報によると、産経の記事にはFM局のスタジオに手を振るリスナーの写真がついていたが、新潟日報朝刊やニュースサイト「新潟日報モア」に7月に掲載された写真と酷似していたため、12月1日に産経側に指摘した。

 産経新聞の調査に記者は「取材したリスナーから提供を受けた」と説明。盗用を認めていないが、記者のパソコンなどを調べてサイトからの転載と判断した。

 産経は23日に新潟日報に謝罪し、記事を取り消した。近く関係者を処分する方針。島田耕・大阪本社編集局長は「新潟日報社ならびに読者の皆さまに心よりおわび申し上げる」とのコメントを出した。杉浦幹治

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