やっている仕事は変わらないのに、定年後再雇用になるだけで給料が減る――。そんな制度に納得がいかないまま働き続けるシニアが増えています。会社側の説明に反発して、裁判になる例も出ています。
2021年4月から、高齢者の雇用ルールが変わります。今も会社は希望者を65歳まで雇い続ける義務がありますが、さらに70歳まで仕事を確保する努力が求められます。政府が「高齢者活用」に急速にかじを切るなか、重要な二つの課題が生じています。この記事では「待遇」について考えます。
「やる仕事は変わらない。自分の能力が衰えたわけでもない。それなのに、給料が一気に下がって……」
愛知県内の60代男性は、昨夏まで勤めていた技術者派遣会社との攻防を、苦々しく振り返る。数年前に定年を迎えて再雇用されたのを機に、待遇を巡って対立した。
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■月給制から時給制に…
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