「M-1決勝は世界一」ライブ感求めたチーフPの発明は

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聞き手・篠塚健一
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 結成15年以内の漫才日本一を決める、師走の風物詩「M-1グランプリ」。決勝は12月20日、テレビ朝日系で生放送される。コロナ禍の今年はどうなるのか。「M-1グランプリ2020」のチーフプロデューサーで、朝日放送テレビの田中和也さん(44)にリモート取材した。

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コロナ対策、スタジオでも楽屋でも

■■決勝のコロナ対策はどうですか?

 出来る限りのことをやります。アクリル板を用意して、審査員同士の間や審査員と舞台の間に置こうと考えています。例年、ファイナリストのスタンバイエリアは舞台の上手袖にあるんですが、密になるので、今年はスタジオに一番近い楽屋を使います。ソーシャルディスタンスを保ち、アクリル板をはさんでスタンバイしてもらいます。

 司会の今田耕司さんと上戸彩さんにひいてもらう笑神籤(えみくじ)で出番が来たら、その楽屋からスタジオへ。これまではなかった廊下を走っていくファイナリストの姿を映そうと考えています。ネタが終わって上位3組に残れば、スタジオ内の暫定エリアに残る。いつもはみんなスタジオで同じ空気を吸っているんですが、今年は無理ですね。

M-1グランプリ2020

敗者復活戦は20日午後2時55分、決勝は午後6時34分からテレビ朝日系で生放送予定。

■■観覧者はどうでしょうか

 例年は400人ぐらいですが、今年はどこまでいけるか。漫才は笑いがないと成立しないと思うので、無観客だけは避けたいという気持ちでやっています。

■■M-1の特別さはどこにあると思いますか?

 世界一面白いエンターテインメントショーだと思っています。笑いが凝縮され、言葉のチョイスも洗練された珠玉の4分ネタによる競技漫才。ファイナリストのすごさ、そして現役の一流の芸人さんたちがガチで審査する。放送する僕らがやってきたのは、空間や空気を作ること。芸人さんたちがこの舞台に立ちたいという演出ができるか。セットは徐々に豪華になりました。せり上がりで扉が開き、階段を下りて登場する。これは漫才ではなかなかなかったことだと思います。

後半の読みどころ

田中和也チーフプロデューサーの思い出の大会、2017年に始まった笑神籤(えみくじ)の発案、今年の出場者に伝えたいこと、そして決勝への思いなどを語ります。

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 ■■■大会の中で田中さんの…

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