水虫薬の製造で「名ばかりチェック」 社長らの一問一答

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 爪水虫などに効く飲み薬に睡眠導入剤の成分が混入していた問題で、製造した小林化工(福井県あわら市)の小林広幸社長らは12日、服用した70代女性患者が死亡したことを受け、報道陣を前に「責任を痛感している」と謝罪した。小林社長、橋本利和専務、広報担当の一問一答は次の通り。

 社長 弊社が製造販売をしておりますイトラコナゾール錠50「MEEK」を服用されました患者様が1人お亡くなりになりました。ご冥福をお祈り申し上げますとともに、ご遺族には謹んでお悔やみを申し上げます。このような重大な過失を犯しましたことに関しまして、改めまして深くおわび申し上げますとともに、責任の重大さを痛感しております。会社全体で償って参りたいと思います。

 ――なぜ混入が起きたのか。

 社長 ダブルチェックが行われていなかったということが、一番大きな理由かと思っております。一従業員、一作業者の問題ではなく、会社全体としまして従業員一人一人のあり方、現場での指導のあり方、そういうものが多々問題であったと考えております。

 ――なぜ混入に気づけなかったか。

 社長 やはり厳密なるチェックができなかったという部分かと思います。

 ――健康被害の訴えが多数あり、交通事故に至ったケースもある。どう受け止めているか。

 社長 大変重大な事態でござ…

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