「ガースーです…」 菅首相一転、ニコ動では語りかけ

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 携帯電話の料金は多分、半分以下になると思います――。菅義偉首相は11日、インターネット動画中継サイト「ニコニコ」の番組に出演し、自らの政権運営への思いを約30分にわたり語った。国会や記者会見でメモの棒読みが目立ち、批判を浴びてきた首相だが、この日は「語りかける」ような姿を示したかったようだ。

 「みなさん、こんにちは。ガースーです」。首相は冒頭、ネット上などで使われている自らのニックネームを引用し、出演者の笑いを誘った。

 携帯電話の料金値下げについて問われると、首相は「3社の寡占状況がずっと何年も何年も続いている。競争が働くような環境をつくるのが政治だと思って、私、これをやってきたんですね」と強調。「武田(良太・総務)大臣が強引にやって頂いている」としながら、「国民のみなさんが『安くなった』と。多分、半分以下になると思いますけど。(安くなった)と感じて頂けるようにするまで、『これからだ』という感じですかね」と語った。

 新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、観光支援策「Go To トラベル」にも批判の矛先が向いている。首相はトラベル事業の全面的な一時停止について「まだ考えていない」と否定しつつ、「なかなか私の口から言いにくいことなんですけれど、経済が悪くなると、暮らし・雇用を守ることができませんので」と強調。「いつの間にか『Go To』が悪いことになってきている」と不評ぶりを認めつつ、「経済を壊してしまったら大変。アクセルとブレーキを踏みながら、今やっている」と語った。

 国民1人につき10万円の「…

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