がん患者の8人に1人が治療変更 院内でコロナ感染警戒

有料記事

編集委員・辻外記子
[PR]

 がん患者の8人に1人の治療内容や時期が、新型コロナウイルス感染症の流行を受け、変更されていたという調査結果をがん患者支援団体がまとめた。変更した人のうち、4割近くは自身の判断と答え、理由には「院内感染の不安」を挙げる人が最も多かった。コロナの影響は長く続くと予測され、病状の悪化が懸念される。

 がん患者の就労支援をする一般社団法人CSRプロジェクトが10月、ウェブでアンケートを実施。診断時に仕事をしていた、診断から5年以内のがん患者310人が答えた。部位別では大腸がん乳がん前立腺がんの順で多く、平均年齢は57歳だった。

 治療のキャンセルや延期をしていたのは40人。内容別では外来と検査の受診控えが19人ずつで最多。抗がん剤などの薬物療法が10人。手術は3人、放射線治療は2人だった。

 40人中23人は医療機関や主治医による判断だったが、15人は自分、2人は周囲の判断による。自分や周囲の判断とした17人にその理由を聞くと、「院内感染への不安」が77%と大半を占めた。

「自分の判断で治療を変えるのは…」

ここから続き

 感染を防ぐための情報をどこ…

この記事は有料記事です。残り442文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

新型コロナウイルス最新情報

新型コロナウイルス最新情報

最新ニュースや感染状況、地域別ニュース、予防方法などの生活情報はこちらから。[もっと見る]