「バチェロレッテ」女性が男性を選ぶこと 福田萌子さん

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聞き手・板垣麻衣子
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 一人の独身男性が、大勢の女性の中から結婚相手を探すアメリカ発の恋愛リアリティーショー「バチェラー」。その男女逆転バージョン「バチェロレッテ」の日本版「バチェロレッテ・ジャパン」が初めて制作され、アマゾンプライムで配信されている。初代バチェロレッテに選ばれたモデル・スポーツトラベラーの福田萌子さんの言葉選びや決断力は「かっこいい」と評判になり、その予想外の結末が話題を呼んでいる。「女性のために」参加を決めたという福田さんに話を聞いた。

 ――参加を決意した経緯を教えて下さい。

 「実は、オファーを受けてから半年くらいお断りをしていました。番組では家族も出てくるし、自分のプライベートもさらけ出すので、自分がリアリティーショーに出ている姿が想像できなくて」

 「最終的に決断したのはいろんな歯車が合ったからなんですけど、一番大きかったのはちょうど直前に『この人と将来を共にする』と思っていた恋人とお別れしたことです。『こんなに愛した人はいない』っていう人だったので、もう迷子ですよね。一言でいうと、『愛』って一体なんだろう。それを知りたい、探求してみたいという気持ちがありました」

 「もうひとつは、女性が男性を選ぶ立場というこの番組が社会に与えられる影響です。テレビで自分の恋愛を見せるってすごく大きなことで、男性と対等にいられるってことや、私という人間を通して番組が多様性を学ぶ場になればと。私はけっこう意見をはっきり言うタイプなので、見てくださった女性たちが『あ、意見を言ってもいいんだ』『意見を言うことって大切なんだ』と、少しでも刺激を与えられたら、チア・アップ(励ますこと)ができたらというふうに思いました。もちろんその中で、将来ずっと一緒に共にする人が見つかればそんな幸せなことはないですし、そんな理由がかみ合って決断しました」

 ――男性たちと向き合うときの福田さんの言葉選びやふるまいに注目が集まりました。私がまず引き込まれたのは、イベントオーガナイザー藤井達也さんとのデートです。質問をかわしたり、ごまかそうとしたりする藤井さんに質問を重ねて彼が抱える問題の核心に迫っていき、最後に「俺、自分を理解できてないんだよね」という言葉がこぼれます。これはすごいドキュメンタリーだなと。

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 「藤井さんに限らず、一つ一…

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