「21年後半にはパンデミックを制御」 米首席科学顧問

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ワシントン=香取啓介
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 米政府で新型コロナウイルスのワクチン開発・供給計画「ワープ・スピード作戦」をまとめるモンセフ・スラウイ首席科学顧問は1日、全世界にワクチンが行き渡るのは「2022年初めか半ば」とし、「世界の大部分が免疫を獲得することを望む」と述べた。米国では21年6月までに全市民分のワクチンを確保できるとしている。

 米国では、製薬大手ファイザーとバイオ企業モデルナのワクチン2種類の緊急時使用許可の申請が出されており、12月半ばにも許可が下りる可能性がある。ワシントン・ポスト紙の公開インタビューでスラウイ氏は、そのほかにも4種類のワクチンの開発が進んでおり、米国では来年6月までに十分なワクチンが確保できると強調。「十分な人が免疫を持てば、21年後半にはパンデミックは制御される」と述べた。

 米疾病対策センター(CDC)の諮問委員会は1日、ワクチンが供給可能になった場合、まず最前線の医療従事者と長期滞在型の介護施設入所者から優先的に接種する勧告を決めた。いずれもウイルス感染のリスクが高く、米人口3億3千万人のうち、2400万人を占めるという。

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