ディズニー、進化の「第4ステージ」 美女と野獣の先へ

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佐藤瑞季
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 東京ディズニーリゾート(TDR、千葉県浦安市)が大きく変わろうとしている。皮切りとなるのが9月末に誕生した「美女と野獣」の新エリアだ。ただ、コロナ禍で新アトラクションを体験できない人は多い。どんな施設なのか。TDRが今後、目指す新しいステージとは――。ディズニー好きを自認する2年目の記者(23)がリポートする。

 記者は生後10カ月で初めて訪れて以来、家族や友達と年2回は遊びに来た。千葉に赴任した昨年は仕事がとても忙しかったが、「夢の国」に癒やしを求めて6回足を運んだ。

 ディズニーランドとシーは、今は新型コロナウイルスの影響で入園者を制限している。ランドの新アトラクションは抽選制だ。

 新エリアオープン後も早速、家族と訪れたが、新アトラクションの抽選は外れ、乗ることができなかった。楽しみにしていた母親は「悲しすぎる……」とショックを受けていた。

まるで物語の中に

 ディズニーランドの新エリアで最大の目玉は「美女と野獣“魔法のものがたり”」だ。取材で足を踏み入れてみると、高さ約30メートルの城がそびえる。灰色の壁に薄いピンクの屋根。怪しげな霧が立ちこめ、獣のうなり声が聞こえてきた。

 映画の舞台となった古いフランスの街並みが細部まで再現されている。城の中にあるのが、魔法のカップに乗って名場面をたどる約8分間のアトラクション。

 乗ってみると、ラストシーンでは呪いの解けた野獣が王子に姿を変え、主人公ベルと踊る。映画の世界に迷い込み、間近で登場人物を見守っているような感覚で、物語をめぐる。

 長女(3)らと楽しんだ東京都の高梨由喜さん(31)は「まるで物語の中にいるよう」と喜んだ。

 新エリアは、ディズニーランド史上最大規模の4・7ヘクタール。運営会社のオリエンタルランドにとって、約750億円をかけた大きな挑戦だった。

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