コクーン芸術監督松尾スズキ新作 「怒り」引き出して

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増田愛子
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 自由を差し出すのは、うんざりだ――。そんな心の叫びがこだまする、ミュージカル「フリムンシスターズ」が東京・渋谷のシアターコクーンで上演中だ。作・演出は松尾スズキ。この劇場の芸術監督に就任後、初の書き下ろしとなる。

 主人公は、祖先の声が聞こえる沖縄出身のちひろ(長澤まさみ)、ある事故を境に不調に陥った大女優みつ子(秋山菜津子)と、親友のヒデヨシ(阿部サダヲ)。ちひろの働くコンビニで出会った3人が、自分を縛りつける過去と戦う。

 松尾は、2017年に演出した舞台「キャバレー」で長澤と初めて仕事をした。「ぜひ、自分の書いたセリフをしゃべって頂きたいと思っていた。新作をと言われた時、最初に長澤さんが浮かびました」。松尾作品への出演が多い秋山、主宰する「大人計画」の阿部との「化学反応」にも興味があったと言う。

東京公演は23日まで。S席1万2千円など。Bunkamura(03・3477・3244)。28日~12月6日(30日休演)、大阪市西区のオリックス劇場で公演。S席1万2800円など。キョードーインフォメーション(0570・200・888)。

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