彦根・佐和山城下のメインストリート?信長時代の可能性

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筒井次郎
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 戦国武将・石田三成らの居城だった佐和山城跡(滋賀県彦根市佐和山町)で、城下町のメインストリートの遺構(16世紀後半)が見つかった。県文化財保護協会が発表した。三成より前の織田信長が支配した時期に造られた可能性がある。安土桃山期の城下町の道路遺構は数少なく、貴重という。

 国道8号バイパスの建設工事に伴い、佐和山城の本丸から800メートル東の5500平方メートルを発掘調査した。その結果、南北方向に走る現在の市道の下約60センチの位置で、盛り土(幅60~90センチ)が市道に沿って約50メートル続いているのを確認した。

 盛り土は、粘土を15~30センチ盛った上に砂利を混ぜた土で締め固め、硬い面をつくっていた。この硬い面が当時の路面とみられる。

 古地図では城の本丸から東に延びた「大手道」と、町家が並ぶ城下町の「本町筋」(約400メートル)が交わる。協会は、古地図での本丸との位置関係や過去の調査で周囲に町家跡が見つかったことから、今回の道路遺構を本町筋と断定した。

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 また、道路遺構の西縁には…

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