引退の阿佐鉄ディーゼル車 感謝のヘッドマーク 徳島

福家司
【動画】阿佐海岸鉄道のディーゼル車2両に惜別のヘッドマーク=福家司撮影
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 徳島、高知両県にまたがる第三セクター阿佐海岸鉄道(本社・徳島県海陽町)は12日、引退を今月末に控えるディーゼル車「しおかぜ」「たかちほ」に惜別のヘッドマークを掲げた。

 ヘッドマークは直径60センチ。「しおかぜ」が青色、「たかちほ」が赤色で、それぞれの車両のイラストが描かれている。開業時から走ってきた「しおかぜ」には「29年間おつかれさま」、高千穂鉄道宮崎県)から譲り受けた「たかちほ」には「12年間おつかれさま」など感謝の言葉が書かれた。白地に赤の表示板(縦24センチ、横35センチ)も2両の出入り口付近に取り付けられた。いずれも高松市の鉄道カメラマン、坪内政美さん(46)がプロデュースした。

 阿佐鉄の井原豊喜専務は「2両は地域に愛されて長年走り続けてきた。寂しい気持ちだが、ラストランで皆さんに感謝の気持ちをお伝えしたい。ヘッドマークの現物を見て、できればラストランに乗って別れを惜しんでもらいたい」と話した。阿佐鉄によると、2両の行き先は未定だが、「しおかぜ」は海部駅に展示を検討している。

 2両が走ってきた阿佐東線は、線路と道路の双方を走るDMV(デュアル・モード・ビークル)への運行切り替え工事に伴い、12月から全面運休し、バスによる代替輸送が行われる。(福家司)

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